カーボンニュートラルニュース vol.80
(2026.04.20)
水素の大規模輸送と利活用に向けて
関西エリアで12社が実証開始
鉄道、船舶、パイプラインで
水素サプライチェーンを構築
関西電力㈱、西日本旅客鉄道㈱、日本貨物鉄道㈱、NTT㈱、NTTアノードエナジー㈱、パナソニック㈱、川崎重工㈱、川崎車両㈱、北酸㈱、井本商運㈱、㈱神戸製鋼所、日本通運㈱の12社は、関西を中心とするエリアで鉄道や船舶、通信利用などされた地下空間といった既存インフラを活用したグリーン水素の大規模、低コスト輸送に向けて共同調査・実証を行う。このほど、そのための基本合意書も締結した。
関西電力㈱など6社は2024から25年度にも、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助を受けながら、港湾や貨物駅が整う姫路地区を水素受入れ・供給拠点として貨車やパイプラインによる水素輸送の調査を行ってきたが、今後は、2030年代の実装を目指して、さらに一歩進んだ実証をはじめることになる。
具体的なことは今後の協議によって決められる予定だが、各社とも自社ノウハウを活かせるように役割分担されており(※)、たとえば、関西電力㈱は「鉄道による水素輸送の供給管理システム実証等」を担当。「需要家に既存インフラを活用して水素を安定供給するためには消費量や在庫量を把握したうえで適切な輸送計画をたてる必要がある。その供給計画・管理システム面を実証することになる」(関西電力㈱広報)という。また、「鉄道による水素輸送の実証」を担当する日本貨物㈱であれば、実際の輸送面を実証するといった形になる。
参加12社の経験・知見を結集し、水素サプライチェーンを確立させる。
(※)各社の役割については以下の通り。
関西電力㈱:鉄道による水素輸送の供給管理システム実証等
西日本旅客鉄道㈱:線路敷パイプラインの実証
日本貨物鉄道㈱:鉄道による水素輸送の実証
NTT㈱:既存地下空間を活用したパイプラインの検討
NTTアノードエナジー㈱:既存地下空間を活用したパイプラインの検討
パナソニック㈱:純水素型燃料電池を活用した水素利活用実証
川崎重工㈱:鉄道による水素輸送の環境価値管理システム実証及び自社工場の水素利活用調査
川崎車両㈱:鉄道による液化水素コンテナ輸送実証
北酸㈱:圧縮水素コンテナの製作
井本商運㈱:水素コンテナの海上輸送実証
㈱神戸製鋼所:液化水素コンテナ受入設備の検討
日本通運㈱:水素コンテナの陸上輸送