「水素エネルギー研究会」について

ご挨拶

2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、世界のエネルギー戦略が大転換を迎えています。太陽光、風力などによる発電はすでに実用化され普及しつつありますが、それに加えて利用時にCO₂を排出せず、貯蔵や輸送が可能な「水素」がその主役となると思われます。 日本も世界も、EV(電気自動車)の台頭でエンジン系からモーター系へとシフトしたかのように喧伝されています。
もし、そうなれば「従来のガソリンエンジン車に必要だった約3万点の部品がEVでは1万点にまで減ってしまう」と中堅、中小の自動車部品メーカーなどを中心に先行きへの不安が広がり、事業縮小や廃業を検討する事例が増えています。

水素由来の「e-fuel(合成燃料)」で走るエンジン車であれば、環境負荷がきわめて少なく、従来のエンジンをそのまま使用できることから既存産業も存続できると期待されています。
また、EV化が事実上難しいといわれる航空機や船舶も、e-fuelへの切り替えでカーボンニュートラルを達成することができ、さらにグリーン水素を中心としたエネルギー生産の仕組みを整えれば、日本が資源輸入や化石燃料による火力発電依存から脱し、純日本製クリーンエネルギーによって持続可能な社会・産業を構築することも可能です。
2050年のカーボンニュートラルを目指す日本政府は、今後10年間で官民で150兆円の資金を調達するとし、民間企業約280社もそれに応じて「水素バリューチェーン推進協議会」を立ち上げ、1500億円規模のファンドを設立するとしています。 また、政府は官民で15兆円を投資し、2040年には年間1200万㌧、2050年には2000万㌧の水素を供給すると数値目標も掲げています。それに対し、業界は7000万㌧の潜在需要があると見ており、東京電力は東レ、山梨県(やまなしモデルP2Gシステム)と共同出資会社を設立し、水素プラントの建設に乗り出すとしています。JR東海も山梨県のグリーン水素研究施設のある米倉山電力貯蔵研究サイト(甲府市)を視察し、グリーン水素のリニア新幹線関連での利用を示唆しています。これらの動きに刺激され、業界でも一気に水素エネルギーへの期待が高まっています。とはいえ、水素については端緒についたばかり、この時機にモビリティやエネルギーの関連産業に携わる中堅、中小企業が水素エネルギーの生産・利用に関する仕組みや枠組みについて学び、話し合い、行・政府に対し積極的に提言を行っていくことが必要と考えます。
以上が、水素エネルギー研究会を立ち上げたモチベーションであり、ミッションです。この、私たちの活動に絶大なるご賛同、ご支援いただければ幸いです。

水素エネルギー研究会
会長 村越政雄
(株式会社ムラコシホールディングス代表取締役
・東京都商工会連合会名誉会長)
     
     

水素エネルギー研究会の活動について

本会を立ち上げたのは昨年の11月です。弊社東方通信社発行の月刊『コロンブス』(2023年5月号)で「入交昭一郎構想」を特集し、読者の水素エネルギーに対する期待感を知ってからです。
創刊以来の初の完売(4万部)となり、あらためて水素エネルギーの重要性を認識させられ、水素社会の実現が急務であることを実感し、次代のキーワードは「水素」であると確信しました。さっそく、水素エネルギー研究会を結成し、会長は㈱ムラコシホールディングス代表取締役の村越政雄氏、最高顧問はF1の12気筒エンジンの開発や「エヌビディアを救った男」(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)として知られる入交昭一郎氏(元本田技研工業㈱副社長)にお願いしました。
本会では当面、弊誌月刊『コロンブス』を活用した報道ベースのジャーナリズムの育成が中心となっていますが、今後は水素エネルギーに関する最新技術や動向についての情報発信、意見交換、学習会やセミナーなどを行ない、水素社会の実現に向けて内外に提言をしていくつもりです。会員には水素に関心のある日本の行政・政府関係者、先進自治体、中堅・中小企業、研究者(機関、団体)、ジャーナリスト、金融機関などを予定し、随時お声をかけていきます。

水素エネルギー研究会
事務局長 古川 猛
(東方通信社 社主・編集長)
     
     

組織概要

最高顧問/入交昭一郎氏 元本田技研工業㈱副社長
会  長/村越政雄氏 ㈱ムラコシホールディングス代表取締役
副 会 長/村山文彦氏(北海道) ㈱北日本オートバックス代表取締役社長
        赤羽亮哉氏(東北) ㈱ティ・ディ・シー代表取締役会長長
        石井一成氏(東京) ㈱カネヒロ代表取締役長
        成田春樹氏(東海) ㈱ナリタテクノ代表取締役会長長
        川嵜 修氏(近畿) ㈱東研ホールディングス代表取締役長
事 務 局/古川 猛(東方通信社編集長・社主)
        傳田 純(東方通信社編集委員・元東京都商工会連合会専務理事)
        花澤治子(東方通信社編集総務、水素エネルギー研究会担当)
        石鍋健太(東方通信社編集デスク)
所在地/〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1-14-4
       Tel 03-3518-8844、Fax 03-3518-8842
       メール送付はこちらから
       東方通信社のホームページはこちらから
       東方通信社公式YouTubeチャンネル『コロンブスTV』はこちらから
広  報/月刊『コロンブス』連載
       YouTubeチャンネル『コロンブスTV』で動画配信
       地域新聞60紙への配信
協 力/メディア各紙 他


研究会活動内容

・毎月1回、日本における水素エネルギー研究・技術・ビジネス・関連産業などをテーマとしたレポート記事を月刊『コロンブス』に連載
・YouTubeチャンネル『コロンブスTV』を通じて水素エネルギー関連技術や自治体・企業の取り組み事例などの解説動画、研究会の活動レポート動画、水素関連ニュース動画などを配信
・定例研究会、公開セミナー、講演会の開催
・常時、調査・広報活動を実施
・全国の地域紙(60紙)への情報発信
その他

月刊『コロンブス』や水素エネルギー研究会の取材・視察の様子

  • 取材・視察
  • 取材・視察

㈱小金井精機製作所(埼玉県入間市)の取材・工場視察とEV試乗

  • 取材・視察
  • 取材・視察

 ㈱石川エナジーリサーチ(群馬県太田市)の
 ハイブリッド・ドローン取材・視察


月刊『コロンブス』水素エネルギー研究会連載記事誌面

  • 表紙
  • 記事

月刊『コロンブス』2023年5月号より


水素エネルギー研究会最高顧問、入交昭一郎氏の講演

  • 水素エネルギー研究会最高顧問、入交昭一郎氏の講演
  • 入交昭一郎氏

新経営研究会「日本の目指すべきカーボンニュートラル燃料の社会実装」
2023年8月23日 東京大学伊藤国際学術研究センター


動画コンテンツ

  • カーボンニュートラル
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YouTubeチャンネル『コロンブスTV』で公開予定の動画コンテンツ「日本の目指すべきカーボンニュートラルの社会実装」のイメージ