カーボンニュートラルニュース vol.77

(2026.04.03)


近畿経済産業局が
万博レガシーを活かすために
「関西水素産業交流ラウンジ」を開催し
海外との連携強化で「日独水素シンポジウム」も


 経済産業省近畿経済産業局は1月27日㈫、関西経済連合会会議室(中之島センタービル29階)とオンラインで「第6回関西水素産業交流ラウンジ~万博レガシーを活かす~水素等の社会実装に向けたシンポジウム」を開催した。2025年大阪・関西万博で展示された水素関連技術を一過性のものに終わらせず、社会実装へつなげることを目的に行われた催しで、関西エリアの企業や団体だけでなくオンライン視聴も含めて東京など全国から約150名が参加した。

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「関西水素産業交流ラウンジ」のようす

 登壇したのはゼロカーボン由来の水素を用いて発電し、自社パビリオンなどの電力を賄ったパナソニック㈱エレクトリックワークス社、NTTアノードエナジー㈱など。そして、水素製造・貯蔵設備のシステム制作に携わった㈱エノア、また、万博会場内で出る生ごみ由来のバイオガスに含まれるCO₂とグリーン水素からe-メタンを合成し迎賓館厨房などで利用した大阪ガス㈱。

 「パビリオンのエネルギーが水素で賄われていることを来場者に広く知っていただきたかったものの、目にとまらなかった来場者も相当数いたように見受けられた。こうしてあらためて交流ラウンジという機会を設け、そのことを知ってもらい、開発担当者の声を生で聞いてもらえたことに意義はあったと思う」(近畿経済産業局資源エネルギー環境部カーボンニュートラル推進室)としている。講演終了後には参加者同士の名刺交換会も行われ、活発に意見交換もされたという。

 なお、近畿経済産業局はドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)と共催で3月13日㈮に、梅田スカイビルで「日独水素シンポジウム2026」を開催した。日本側からは川崎重工㈱、㈱堀場製作所、ドイツ側からは北部ドイツ5州・水素アライアンス(HY-5)などが登壇し、独自の水素技術やドイツの水素ポテンシャルについて披露した。水素の社会実装を進めるためには水素技術の先進国との連携も必要と判断し、昨年から行われている催し。「2030年頃に水素産業が盛りあがってきた際にスムーズに参入できるように、国内の普及啓発と海外との関係性構築の両面からこの催しをつづけていきたい」(同上)としている。

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「日独水素シンポジウム」での講演風景