カーボンニュートラルニュース vol.74
(2026.03.16)
ヤンマーパワーソリューションが
フェニックス事業用地を取得
船用水素エンジンの試運転などが目的
ヤンマーホールディングス㈱のグループ会社・ヤンマーパワーソリューション㈱は船用水素エンジンの生産を強化するため、フェニックス事業用地(兵庫県尼崎市東海岸町沖地区)を兵庫県から取得し、新工場を建設する。同事業用地は、県が水素産業をはじめとする成長産業への投資やベイエリアへの企業立地を促進するために販売したもので、面積は3万3898立方㍍、処分価格は34億1000万円。
「用途や規模に応じて最適な船用水素エンジンを提案できるように開発を進めている」(ヤンマーホールディングス㈱広報担当)という。ヤンマーパワーソリューションは現在、(公財)日本財団が推進する「ゼロエミッション船プロジェクト」(※)に参画し、内航船向けの「発電用パイロット着火式水素4ストローク高速エンジン」などの開発を進めるとともに、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成を受けて、川崎重工業㈱、㈱ジャパンエンジンコーポレーションとコンソーシアムを組み、外航船向けの中速ストローク水素エンジンなどの開発に携わっている。なお、日本財団のプロジェクトでは今年秋ごろまでの実船試験、NEDOプロジェクトでは28年度の実船試験を目指している。
今後建設される新工場が完成すればで、船用水素エンジンの安定的な供給体制につながるのでは、と期待される。なお、新工場は2029年3月頃の操業開始が予定されている。
※水素を燃料としたゼロエミッション船の開発に焦点を当てたプロジェクト。