カーボンニュートラルニュース vol.58

(2025.10.10)


「稼ぐ力」を育てる
秋田県の脱炭素戦略!!
カーボンニュートラル実現で
経済成長と魅力向上をはかる


 秋田県の産官学が一体となって脱炭素社会の実現を考える「あきたカーボンニュートラルセッション2025」(ストップ・ザ・温暖化あきた県民会議など主催)が7月1日、秋田市にぎわい交流館AUで開かれ、産官学の代表者らがCO₂排出の削減に向けて意見を交わした。

コロンブス2509
鈴木健太知事、佐藤一夫湯沢市長を中心に記念撮影

 セッションには約170人が参加。はじめに鈴木健太知事が「秋田の広大な森林、農地、全国トップクラスの風力・地熱などの再生可能エネルギー資源のポテンシャルを生かし、日本一の持続可能な県を目指す」とメッセージを披露。脱炭素化への取り組みを見える化して地域活動の拡大をはかる「あきたゼロカーボンアクション宣言」事業の記念セレモニーとして、節目の200社目に仲間入りした秋田市の企業に登録証を交付した。現在は207社の企業が登録するまでに。

 最後に鈴木知事、佐藤一夫湯沢市長、芝浦工業大学の磐田朋子副学長、秋田市の冠婚葬祭業「エール」の真鍋悟代表取締役、鹿角市の電力販売会社「かづのパワー」の山本由実マネージャー、秋田大学の環境サークルの学生らが「〝稼ぐ力〟を育てる脱炭素戦略!」「ミライをデザイン!〝選ばれる秋田〟への飛躍」をテーマにトークセッション。学生からは「脱炭素化の取り組みは誰もが義務感なく自然に参加できるスタイルを目指すべきだ」との提言があった。セッションの総括として「カーボンニュートラルが秋田の経済成長と魅力向上につながると確信し、県民全体を巻き込んだ取り組みを加速させる」という認識で一致した。