カーボンニュートラルニュース vol.53
(2025.09.19)
経産省が商用車向け
水素燃料費に追加的支援
6都県のステーションに
1㌔㌘当たり約700円補助
経済産業省は、水素燃料電池(FC)の商用車向けにディーゼルと水素燃料費の差額を埋める追加的支援をすることを決めた。こうしたFC商用車の導入に意欲的な福島、東京、神奈川、愛知、兵庫、福岡の6都県にある水素ステーションに対して水素1㌔㌘当たり約700円を補助する。
燃料電池車は水素と酸素の化学反応で発生させた電気でモーターを駆動させて走る。ガソリン車に比べエネルギー効率が高く、走行時に二酸化炭素を排出しない次世代エコカーとして期待されものの、水素燃料の価格がディーゼル燃料より高いため、運送事業者への負担が課題になっていた。
経産省は今回、「クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てんインフラ等導入促進補助金」として確保した460億円の一部を水素燃料費の追加的支援に使う。これに伴い、水素1㌔㌘当たりの補助額が約700円になるという。経産省は「今回の補助制度でFC商用車の普及がさらに進むことを期待したい」としている。