カーボンニュートラルニュース vol.49
(2025.09.01)
ディーゼルエンジンを水素エンジンに
改造する「水素コンバージョン」
リケンNPR、東京都市大学、
日清オイリオグループが共同で研究
リケンNPR㈱、学校法人五島育英会東京都市大学、日清オイリオグループ㈱は共同で、既存のディーゼルエンジン車を改造して、燃料を軽油から水素に切り替える「水素コンバージョン」の研究をはじめる。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募「既販重量車の水素コンバージョン事業の実現性調査」で採択したことを受けて取り組むもので、とくにバス・トラックなど大型車での水素コンバージョンエンジンの性能予測や改造コスト、改造期間の検証を行う。

たとえばディーゼルエンジンでは圧縮着火させるが、水素エンジンでは火花点火させるという構造上の違いがあるが、それに対応するためにはスパークプラグを追加するなどエンジンの一部を交換、または改造することになる。エンジン以外では、液体である軽油のタンクを圧縮水素のタンクに変更するなども必要に。
今後はそうした検証をすすめ、水素エンジンコンバージョンバスを企画設計し、「日清オイリオ横浜磯子事業場内の工場見学バスでの実証試験を目指す」(リケンNPR開発本部水素・新エネ事業推進室)とのこと。実証試験は2027年度から2029年度にかけて行われる予定。