カーボンニュートラルニュース vol.28
(2025.06.05)
「自動車用バイオエタノールの未来
–2040年度E20導入を目指して–」を
テーマとしたカンファレンス開催

出典:Renewable Fuel Association
6月19日、アメリカ穀物協会主催、(一財)エネルギー総合工学研究所共催で日本におけるバイオエタノール導入をテーマとしたカンファレンスが開かれる。「第3回合成燃料(e-fuel)の導入促進に向けた官民協議会」(2024年12月25日)で示された経済産業省資源エネルギー庁の「ガソリンへのバイオエタノール導入拡大に向けた方針」でE10、E20の導入目標が掲げられたのを受け、政府や研究機関のほか、関連産業から多くの識者が集まり、バイオエタノールについて幅広いテーマで講演、意見交換を行う。
プログラムはエネルギー総合工学研究所の寺井隆幸理事長の開会挨拶にはじまって、国の脱炭素燃料政策小委員会の委員長を務める愛知工業大学総合技術研究所の近藤元博教授による基調講演の後、エネルギー、自動車、穀物、石油など各テーマの現状と課題についての講演が行われ(下記参照)、最後にアメリカ穀物協会顧問を務める東京大学の横山伸也名誉教授が挨拶して閉会となる。つづいて第2部として参加者同士の交流会も行われる予定だ。
[多岐にわたるカンファレンスの講演テーマ]
開会挨拶
( 一財)エネルギー総合工学研究所 理事長 寺井隆幸氏
基調講演
「 乗用車の脱炭素に向けた道筋―E10、E20の導入に向けて―」
愛知工業大学 総合技術研究所 教授 近藤元博氏
講演
・「ガソリンへのバイオエタノール導入拡大に向けた方針」
経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料供給基盤整備課 課長 永井岳彦氏
・「E3・E7の販売実績及びE10・E20の導入の展望」
中川物産㈱業務部 部長 河村昌洋氏
・「自動車業界でのバイオエタノール導入の意義と課題」
日本自動車工業会 燃料・潤滑油部会 部会長 林 倫氏
・「バイオエタノールの導入に関する技術的課題」
エネルギー総合工学研究所 カーボンニュートラル技術センター 新エネルギーグループ 部長 森山 亮氏
・「グローバルなバイオエタノール供給と将来の課題」
アメリカ穀物協会 日本代表 浜本哲郎氏
・「E10とE20の着実な導入に向けて」
日本環境エネルギー開発㈱ 代表取締役社長 澤 一誠氏
・「石油業界でのバイオエタノール導入の意義と課題」
石油連盟 専務理事 鈴木英夫氏
閉会挨拶
アメリカ穀物協会 顧問 東京大学名誉教授 横山伸也氏