カーボンニュートラルニュース
(2025.04.21)
浜松市がCO₂排出実質ゼロ事業者を認定
カーボンニュートラル実現に向け側面支援

静岡県浜松市は市内の事業所を対象にCO₂の排出量を実質ゼロに抑える事業所を認定する市カーボンニュートラル達成事業者認定制度を設け、企業のカーボンニュートラルへの取り組みを促している。この制度は2023年度にはじまり、電気やガスなどすべてのエネルギーの消費によるCO₂の排出量を実質ゼロに抑制した事業所にふたつ星、エネルギーのなかで電気使用にともなう排出量の実質ゼロを達成した事業所にひとつ星の称号を与える。これまで2年間で計19事業所(ふたつ星9、ひとつ星10)が認定された。市によると、これらの認定事業所だけで年間計10万3000㌧のCO₂が削減されるという。
ふたつ星認定事業所のひとつ、設備機器製造の㈱アーレスティテクノサービスは工場の屋根に太陽光パネルを設置して太陽光発電で電力を調達したり、ガソリン、軽油については省エネや森林管理に取り組んで吸収・削減したCO₂の量を国が認証するJクレジット制度を生かしたりして排出量を抑制している。
浜松市は自動車メーカーを中心に製造業が盛んで、市は20年にゼロカーボンシティを宣言した。全国でもCO₂削減を企業に促す自治体が増えるなか、同市は排出量実質ゼロに踏み込んで呼びかけており、意識の高さを示している。認証を受けたある事業所は「企業価値があがって社会的信用が高まり、取引が有利に運ぶ」と認定の利点を強調している。
【問】浜松市カーボンニュートラル推進課
Tel 053-457-2503