(2024.12.10)
水素エネルギー研究会顧問の入交昭一郎氏が
時価総額世界第1位のエヌビディアCEOと再会
水素エネルギー研究会の顧問、元本田技研工業㈱副社長の入交昭一郎氏は、e-fuelを活用することによる「EV一辺倒」からの脱却を訴え、グリーン水素ベースのe-fuelと、グリーンアンモニアによるCO₂の出ない火力発電で日本独自のエネルギー生産体制を確立する「入交昭一郎構想」(月刊『コロンブス』2023年5月号水素エネルギー特集を参照)を提唱、その主旨を政財界・産業界に広く伝える講演活動を展開している。
月刊『コロンブス』2024年9月号で入交氏が「かつてエヌビディアを救った男」として世界の金融・経済紙「ウォールストリートジャーナル」の取材を受け、5月18日第1面を飾ったことを紹介したが、その時価総額世界第1位の半導体メーカー、エヌビディアが11月中旬、東京都内で「NVIDIA AI Summit Japan」を開き、CEOのジェンスン・フアン氏も姿を見せた。そこで入交氏はフアン氏と久しぶりの再会をはたしたという。
フアン氏はレセプション会場にいた入交氏を壇上に呼び寄せると、1990年代後半に㈱セガ・エンタープライゼスのアメリカ事業の会長兼CEOを務めていた入交氏が、資金ショート寸前だったフアン氏のために奔走、ついに投資資金を確保したエピソードを紹介し、「日本なくして今のエヌビディアはない」と会場を沸かせたそうだ。
入交氏は当時を振り返って「フアン氏の熱意と才能をたった一度の失敗でつぶしたらもったいない、その一心だった」と話す。水素エネルギーにおいても、フアン氏のようなチャレンジ精神旺盛な人材が生まれてくることを願う。
